【貯金が無い?英語力も微妙?】ワーホリに行けない31歳以上の海外移住可能性

元国家公務員留学カウンセラーのAikoです。
私は30歳を超えているのでワーキングホリデーに行くことはもうできません。
高校卒業後すぐに国家公務員となり、約10年働いた後にワーキングホリデーという道を選んだため、ワーキングホリデーの魅力に気付いたころにはもうチャンスが残り少なっていました。
それでも幸運なことにカナダとイギリスの2か国ワーホリを行うことができ、個人的には満足のいく海外経験を積むことができたと思っています。
年齢制限である31歳を超えてしまった今、同世代以上の方から海外就労のご相談を頂くたびに思うのです。
『私達もっと早くワーキングホリデーの価値に気づいていればよかったですよね』と。
Contents :
海外に住む方法(一般論)
海外に行きたい理由は人それぞれ。
昔から憧れていた方から、ふと今後の将来を見直すきっかけがあり海外生活を真剣に考えだした方もいらっしゃいます。
何となくリラックスしたいなと、思い切って仕事を辞め海外生活に踏み切った方も!
理由やきっかけはもちろん自由ですが、30歳を超えると無計画に海外に行くのも躊躇ってしまいますよね。
まず、海外で長期にわたって生活する為にはビザの取得が必要です。
特に移住目的で海外に滞在したい方は永住権の取得も視野に入れていらっしゃるかもしれませんね。
手続き的にいうと、日本にある各国大使館に申請し、ビザを受給してから渡航という流れが一般的です。
いたってシンプルですね。
しかし、他国に住み、働くためのビザを得ることは容易ではありません。
現地国籍の配偶者(もしくはパートナー)がいる場合を除いて、通常は起業家ビザや就労ビザを取得のうえ渡航を検討される方が多いかと思います。
国によって制度は違えど、ビザを得るためには、
- 資金(資金証明や保険の加入、申請料、移動費含む)
- 学歴、職歴
- 言語スキル
は、基本的に必要となってきます。
私達30代以上はそれなりに経験を積んできており、自分がやりたいこと、できることの自己分析ができている方が多くなります。
具体的にシナリオを思い浮かべ、現地で働いてみたい業種や会社を見つけたとしても、就労ビザ発給してもらえるかどうかは会社次第。
贅沢言いません!なんでもします!と選択肢を広げて現地スポンサー企業を探そうにも、「うちの国で働いてください!」と求められるレベルでなければ、スポンサーになってもらうことは難しいのです。
*ビザのスポンサーとなってくれる現地雇用主も金銭的負担が必要となりますので、誰にでも簡単にビザを与えることはできない。
どうしても移住したい側からすれば「お金出すので働かせてください!ビザください!」という心境になってしまいますね。
30を超えて海外に行くのは現実的か
就労ビザを取って、向こうで働いてゆくゆくは永住も・・・と思っていたけど、そんなに簡単に就労ビザは取れないということはお判りいただけたかと思います。
度胸とお金があれば、鞄一つで世界をまたにかけるバックパッカーも選択肢の一つですが、やはり自分の将来を思えば仕事や住居、生涯のパートナー等安心できる生活を求めてしまいますね。
特に30歳を超えて新たな生活を始めるとなると、先立つものが無ければ投資もできません。
働き口が決まっていないのに、日本の家を引き払って海外に飛び出すのは躊躇ってしまうでしょう。
そこで次なる選択肢は学生ビザです。
永住を考えるのであれば、現地で学位取得→現地就職→永住権取得というのが順当です。
(大学・大学院を卒業したからと言って必ず就職が保証されているわけではありません。)
国によっては大学や学位の呼び名や定義は異なりますが、その国で一般的に認められている大卒の学位を取得し、現地ネイティブと同条件(資格的に)にて就職活動できると、移住への近道になります。
しかしもちろん、学費+生活費が何百万から何千万という単位で必要になることはお察し頂けるかと思います。
- 当然入学基準を満たす語学力も必要です。高校3年次を海外現地校で過ごした高校生の方ですら、現地のファンデーションコースで英語に苦労したと言います。英語学習から長らく離れている30代以上については、それ相応の覚悟をもって語学力向上に臨む必要があります。
正直なことを申し上げますと、「海外に住みたい、海外で働きたい」と思うのであれば、資金力か学力(語学力や特殊スキル等含む)のどちらか、もしくは両方が求められます。
また、お金が無い場合、返済不要の奨学金を考えたくなります。(私は考えました。)
しかし奨学金を得ることができる優秀な人材になるために、なりふり構わず勉強のみに専念することができるでしょうか?(それができるのであれば既になさっているかと思います。)
お金をかけずに、自分ができそうな範囲の努力で、海外大学進学・卒業はできるなら皆そうしているのではないでしょうか?
悲しいかなこれが現実です。
30を超えた今、海外で働き、暮らしてみたいという願いの為に、海外大学進学費用を集める気力、体力、時間は残されているでしょうか?
そうできる覚悟がある方を私は尊敬します。
私は海外で働くという夢の為に、海外大学進学に振り切る覚悟と資金調達方法がありませんでした。
努力は惜しまない!わずかな可能性でも掴みたい!
海外に住みたい、海外で働きたいと思うのであれば資金力か学力(語学力や特殊スキル等含む)のどちらか、もしくは両方が必要と書きましたが、たゆまぬ努力ととどまることのない行動力と無限の可能性を信じる心があれば、海外生活のチャンスはあります。
それは、
語学留学でアルバイト(インターンシップ)経験を行い就活を行う方法
や
カナダの専門学校で就学+就労が可能なプログラムに参加する
等です。
上記の方法であれば現地で滞在費を賄いながら、語学を学んだり就活を行うことが可能ですので、海外大学進学に比べると費用は格段に抑えることができます。
しかし語学留学の学生ビザで留学をした場合、就労の時間に制限がありますし、語学学校を卒業したとしても大学のように学位がもらえるわけではありません。
ステイ先と語学学校の往復では就労には繋がらない為、計画的に就活を行ったり、企業インターンシップに挑戦する行動力が必要となります。
お金をあまり使いたくない?自分の語学力で希望のオフィスワークができるか不安?それならば行動力と積極性でカバーするしかありません!根性論だけでどうにかなるものではありませんが、ずっと家でスマホとにらめっこしているよりは行動を起こすことをお勧めします。
行動力といわれても海外で自主性を求められるのは不安…という方には上記リンクで紹介しているカナダのプログラムのCO-OPがとてもお勧めです。
前半期間は専門学校で座学、後半期間は専門学校で学んだ業種にて就労が可能というプログラムであるため、アドバイスを受けながら就労までつなげていくことが可能なのです。
しかも専門学校で就学期間中もアルバイトが可能なので、滞在期間中ずっと働くことも可能というメリットがあります。
私はカナダでワーキングホリデーをしていましたが、ワーキングホリデー後にCO-OPで戻ってきて現地就労をかなえた方もいらっしゃいました。現地での就職保証を謳っているプログラムではありませんが、100%望みの就職先を約束してくれる契約なんてこの世に存在しませんから、自分でどんどん動いていく力が必要なのです!
駐在(駐妻)になれたらなぁ~と言っている間にも時間は過ぎていく
30歳になる前であれば、ワーキングホリデービザという特権と使って海外移住のチャンスに繋げる方法もありました。
ほぼ無条件で海外に滞在し、勉強したり、働いたり、自由に生活していいという、なんともありがたいビザを取得することができました。
しかし30代以上の私たちは、そのワーキングホリデーも申請することはできません。(一部の国では31歳のお誕生日まで申請可能。)
そんな我々には上記で紹介した、
- 起業家ビザや就労ビザを取得する方法
- 海外大学に進学し就労に繋げる方法
- 語学留学にて粘り強く就活を続ける方法
に加えて、
- 外国籍の配偶者の国に移住する
- 海外の不動産等の資産を購入する
- 日系企業の駐在(もしくは駐在の配偶者)になる
等の方法があります。
基本的にはどの方法を選ぶにしてもある程度の資金力は求められます。
出費を避けるために中途半端なことをすればするほど時間とお金を無駄にしてしまいますから、どれが自分にとって一番現実的で効率的な移住方法なのかを考えて見られるといいかと思います。
あと、ビザ目的での恋人探しは本当にお勧めしません。
何かあったときに傷つくのは自分ですし、もし配偶者になれたとしても相手によってはことあるごとに「ビザが手に入ったのは誰のおかげだ?」等と言われてしまうことも・・・
参考:【Language Exchange・Dating App】英語上達のために利用していいのか?
移住目的ではないカップルですらもビザ問題は起こりえることですから、安易な気持ちで国際恋愛をされることはお勧めいたしません。