「私は大丈夫」過信しすぎは危険!〈実際に被害に遭った体験談〉

元国家公務員留学カウンセラーのAikoです。
海外留学(ワーキングホリデー)に行く計画を進める上で、お財布やスマホカバー、パスポートケース等を新調されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
せっかくの海外渡航ですから、新しい物やおしゃれなものを買いそろえたくなりませんか?
もちろん自分へのご褒美にちょっと高級な身の回り品を購入するのはいいことですが、海外は日本より治安が良くないという事は頭に入れておかねばなりません。
「そんなのわざわざ言われなくても知っている。」
と思われるかと思いますが、頭では分かっていてもいざそのシチュエーションに遭遇すると意外と判断力が鈍ります。「あれっ?」と思った瞬間には既にどうしようもない状態になっていることも・・・
まず日本が平和すぎる。
平和なのはいいことです。
いいことですが、これをスタンダードと思っていると危険です。
日本でもスリや窃盗等はありますが、諸外国に比べれば圧倒的に件数が少なくなります。
その証拠に、飲食店内でカバンを置いたままトイレに行ったり、財布やスマートフォンがズボンのポケットから飛び出したような状態で歩いている方がたくさんいるかと思います。
こんなことを海外(特に大きい都市や観光地)で行っていると、絶好のカモにされてしまいます。
- ちゃんとしっかり握っているから大丈夫
- ズボンのポケットから抜かれたら感触で気づく
等と言われる方もいらっしゃいますが、ちゃんと握っていたのに取って走り去られるのがひったくりで、ちょっとした人ごみ等でポケットに違和感を感じた瞬間に物がなくなっているのがスリです。
まさかこんな所で、こんなことする人がいるなんて!
と、思った時にはもう遅いのです。
取られてもおかしくないような状態にしていた自分が悪い、という事になります。
海外在住の人たちは普通に生活し、防犯対策なんてしていないようにも見えますが意外と気を付けています。
それでも被害に遭うことはありますし、自己防衛は念入りに行っておいて損はありません。
子どもたちの集団にスマホを取られそうになった
私は初めての一人旅はイタリアでした。
その時、イタリアでは新聞紙を持った子供たちが大人を取り囲んでスリをはたらくという注意喚起を受けました。
まさかと思いつつも一人旅という事もあり、細心の注意を払いながら、何事もなくイタリア旅行を終えることができました。
それから数年後にフランスのパリを訪れた時のことです。
パリは数回目の訪問だったので、治安の悪さを理解したうえで、身軽な格好でセーヌ川沿いを散歩していました。
天気がいい日曜日の午前11時頃。
中東系の顔立ちのティーンエージャー10名弱が、署名用のボードを持って歩いていました。
学校の宿題のアンケートとかかな?等と思いながら彼らが通り過ぎるのを眺めていた所、集団の一人がサインボードを私に向けて署名を求めてきました。
「あ、私フランス語分からないの・・・」と英語で答えたところ、仲間たちが一斉に私を取り囲み、
Please!
Please!
Please!
と私を囲み、周囲から見えなくなるように署名ボードを突きつけてきました。
「あ、やばいな」、と思った瞬間に右手に持っていたスマートフォンを抜かれた感触がありました。
すぐに右側にいた男の子に向かって「何してるの?!返しなさい!!」と英語で叫んだところ、よほど驚いたのか、背中に隠していた私のスマートフォンを恐る恐る返却しました。
私はたまたま
- 気が弱いティーンエージャーのグループに絡まれた
- スマホが抜かれたことにすぐに気づけた
ということで大事には至りませんでしたが、あのままスマホを抜かれていたら仕事にも支障が出ていましたし、帰りの航空券のデータもスマホの中だったので、帰国できない事態になる所でした。
その瞬間はカッとなりましたが、落ち着いてからカバンの中身を確認し、他に何も取られていないかを確認してから胸をなでおろしたのでした。
海外が危険なことを分かっていましたし、カナダやロンドンで働いていた時も一度も被害に遭ったことはなかったのに、まさかこんなに天気のいい日曜日のセーヌ川でこんな目に遭うとは・・・と今でも反省しています。
飲食店内でもスリはある
屋外だけではなく、屋内にも危険は潜んでいます。
私がイギリスのロンドンにいた頃、ロシア人のお友達とカフェでお茶をしていました。
何の気なしにテーブルの上にスマホを置くと、ロシア人の友人は「Aiko、ここはロンドンよ?そんなことしていたら盗まれちゃうわよ。」と注意してくれました。
他にも、イギリス在住の日本人の友人は、ラーメン店で椅子の背もたれにカバンをかけていたところ、後ろを通った男性がトイレに行くふりをしてカバンを持ち去ろうとしたそうです。
飲食店だと周りに店員や客がいることから安心してしまいますが、スリ目的入店している人もいます。
店員にクレジットカードを渡してスキミングにあってしまった人も(!)
貴重品は身の回りから離さない(店員がクレジットカードを別の場所に持って行こうとしたときも注意する。)というのが鉄則です。
その他のよくある事例
- 駅の構内で駅員のふりをしてアドバイスを行い、案内料を請求
- 偽札の使用
- 通行中にリュックサックから物を取ろうとする大胆な犯行
- 観光地で観光客を狙ったスリや詐欺
- 電車で居眠りしている間に財布とスマホ紛失・・・等々
例を挙げればきりは無いのですが、日本では普段耳にしないような事例も色々とあります。
どんなに注意していたとしても100%危険を防ぐことはできませんので、日本でも国外でも「自分は大丈夫」と過信しないように気を付けたいですね。
私もフランスでスマートフォンを取られそうにはなりましたが、実際に2年以上海外に住んで、このような被害に遭ったことが無かったので本当に驚きました。
みなさんも海外に行かれる前には十分気を付けるようにされてください。