【ロンドンで恋をした】人生初の英国人彼氏の話@イギリスワーホリ

海外渡航と『出逢い』
元国家公務員留学カウンセラーのAikoです。
今回は、私の国際恋愛事情について触れていきたいと思います。
海外留学やワーキングホリデーのカウンセリングをさせて頂くとき、恋愛の話等をすることを嫌がる方もいらっしゃいます。
「そんな不純な動機で海外に行くのではない!」と真剣に進学を目指していらっしゃる方もいらっしゃるので、カウンセリング中はこの手の話を必要以上に行わないようにしています。
しかし、海外渡航における『出逢い』はとても尊いものです。
『出逢い』といっても対象は様々で、「パートナー」という意味での出逢いから、「生涯の友人」「仕事を紹介してくれた恩人」等多岐にわたります。
中には恋愛の対象や価値観が変わる方もいらっしゃるでしょうし、海外渡航における『出逢い』や『気づき』はかけがえのないものなのです。
Contents :
- 筋金入りの生真面目だった元国家公務員
- 別れは日本を離れて半年後に訪れた
- Language Exchangeの存在を知る
- 予期せぬ新たな『出逢い』
- どんな顔なのかも知らない相手とLanguage Exchange
- 人生初の英国人彼氏
- 海外留学(ワーキングホリデー)は英語の為だけでなく人生の一部
筋金入りの生真面目だった元国家公務員
私は学生時代のころから自分に自信がなく、恋愛なんてものは漫画の世界で起こるものだと思っていました。
少女漫画でよくある「幼馴染の嫌なあいつとの恋愛事情」とか「冴えない自分をイケメンが取り合う」等のシチュエーションを、自分とは無縁だと思いながらも熟読していました。
その為、28歳で海外生活を開始するまでは人生で3人の殿方(もちろん全員日本人)としかお付き合いをしたことがありませんでした。
その貴重な殿方のお一人とは、仕事を辞めてワーキングホリデーに渡航してからもお付き合いを続けていました。
元国家公務員が仕事を辞めて海外に行くまでの流れはこちら!
✅〈かなり人から嫌われる仕事だった〉語学力無しの元国家公務員が留学を成功させた方法
公務員という安定の道を手放して、先の見えない海外生活を選んだわけですから、「カナダ&イギリスワーキングホリデーの間は遠距離をどう続けたらいいのか」等の不安はありました。
私が渡航してからも彼とは毎日連絡を取り合い、時差がある中でも上手くやれていました。
彼自身もワーホリ経験者だったので、仕事探しについて相談にのってもらったり応援してもらったりしていました。
別れは日本を離れて半年後に訪れた
当時の彼とは付き合いが長かったこともあり、遠距離なんかで別れることはないと思っていました。
しかし、距離が離れることで今までは見て見ぬふりをしてきた問題が浮き彫りになったり、モヤモヤした思いが解消されないままの状態での海外生活をストレスを感じたりと、せっかくのイギリス生活を楽しむことができない状態となってしまったのです。
別れの原因は(当人にとっては)複雑なためここでは割愛しますが、とても複雑な気持ちでロンドンの寒い冬を迎えました。
もちろん恋愛はとても大切なことですが、ワーキングホリデーで海外にいる以上、英語で仕事をし、収入を得て、よりよい仕事をする、という目標も達成せねばなりませんでした。
長く付き合った彼との未来も消えてしまい、今まで以上に自分の将来設計に責任感をと危機感を持たねばならないと焦りを感じはじめました。
Language Exchangeの存在を知る
当時の私の英語力はお世辞にも高いとは言えませんでした。
仕事を上手くこなすにしても海外生活を楽しむにしても、もっと英語力が必要だと思いLanguage Exchangeをすることにしました。
当時ロンドンで仕事を始めていた為、学校に行くことができなかった私にとって、Language Exchangeとはとても気軽に勉強できる方法だと思ったのです。
Language Exchangeとは、自分が勉強したい言語のネイティブスピーカー(なおかつ相手は自分の母語を勉強したい)と言語交換をすることです。
私の場合、日本語を学んでいるイギリス人(英語ネイティブ)を探すこととなります。
まずはLanguage ExchangeのWebサイトに登録し、パートナーを探すことにしました。
現地では日英Meetup等もありますので、飲み会を楽しんだり友人が欲しい方にはお勧めです。私は一対一で勉強をしたかったのでLanguage Exchangeにしました。
予期せぬ新たな『出逢い』
Language ExchangeのWebサイトを探すと、数多くのDatinp App(マッチングアプリ)が出てきます。
色々うとかった元国家公務員にとっては衝撃的でした。
「Language Exchangeと言いながらも、相手を選んで話が合う人とオンラインでチャットするというのは、なんだか出会い系みたいだな・・・」と最初はかなり抵抗がありました。
*真面目で奥手な公務員だった私は日本でも一切使ったことがありませんでした。
顔写真を見てスワイプするアプリを使うのは私にとってはハードルが高かったので、まずは顔写真を載せる必要がない純粋な言語交換を行うことができるWebサイトに登録しました。
日本語を勉強している人なんているのかと半信半疑でスタートしましたが、イギリス(ロンドン)では老若男女問わず数多くの方が日本語を勉強しており、Skypeでのチャット希望の人や、対面での勉強を希望する人等様々でした。
登録して間もなく、日本語力が非常に高いイギリス人D君と会話が弾みました。
彼は日本語が堪能なうえ、日本への理解も深く、英語初心者の私にとってはとてもありがたい存在でした。
4つ年下でしたが、ロンドンの大学に通っているとのことで土地勘もあり、頼りになる方だと思いました。
どんな顔なのかも知らない相手とLanguage Exchange
私が使っていたLanguage ExchangeのWebサイトは顔写真の掲載をしなくてよかったので私はD君の顔を知らないままでした。
LINEのアイコンも顔が映っていなかったので、背格好もよくわからない状態でした。
数日LINEで会話をしたのちに、近くの駅で会って直接Language Exchangeしようということになりました。
なんだか本当に出会い系みたいになってきたぞ・・・と慣れない展開にかなりパニックになった当時29歳(笑)
ワーキングホリデーに来た当初は日本人の彼氏がいた私は、国際恋愛だなんて全く考えていなかったので、いくらLanguage Exchangeといえど、知らない男性と会うなんてまったく想定していないシチュエーションだったのです。
人生初『会ったことない人との待ち合わせ』
ただでさえ真面目で、Clubbingもしないしパーティも苦手、合コンは引き立て役の自虐キャラでやってきた私にとっては、知らない殿方と一対一での待ち合わせは本当に初めての体験。
『しっかりしろ29歳・・・!ただのLanguage Exchangeだ・・・!!』
そう言い聞かせながら約束の駅に向かい、10分前に駅に着くも、すでに緊張しすぎて吐きそうでした。
どれがD君かわからないし、もういっそのこと「見つけられなかったから帰っちゃった!ごめ~ん!また今度ね!」等とLINEを送るか真剣に迷っていました。
(かなりパニックな精神状態。)
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「着いたよ」
現れた英国人D君は・・・
雑踏の中現れたD君は、
- 高身長
- 小顔
- くっきりとした目鼻立ち
- 鍛えた肉体
- 日本語堪能
- イケメン!!!!
超ハイスペックな英国紳士でした・・・・
「OMG!!」
ってこういう時に言うんだなと興奮した29歳。(笑)
Language Exchangeなのだと、勉強をするのだと緊張を隠しながら(多分隠せてなかったと思いますが。)カフェで一緒に勉強することにしました。
といっても彼の日本語が堪能でしたので、ほぼほぼ私が英語を教えてもらっていました。
申し訳なくも思いましたが、彼はロンドンでは日本語で話す機会がないので、話せるだけでも楽しいと言ってくれたのです。
現地に友人が少なかった私にとってはとてもありがたい時間となりました。
沢山の人がいるカフェで、ラテを飲みながら、イギリスとの初めてのLanguage Exchange。
私にとってはとても印象に残る経験となりました。
人生初の英国人彼氏
「私が登録したのは出会い系じゃない」
「英語を純粋に学びたかった」
等と御託を並べましたが、結局彼とはお付き合いをすることになりました。
彼のことを語り始めたら、おそらく文字数がえげつないことになるため割愛しますが、彼は私にとって人生初!となる思い出をたくさんくれた人です。
彼はエスカレーターに乗るとき、上りの時は私を先にエスカレーターに乗せ、下りの時はD君が先に乗るのです。
別に私は気にしないのですが、“西洋ではレディーファーストじゃないのか?”と思い、なぜ自分が先にエスカレーターに乗るのかを聞いてみました。
すると、
「え?だって下りの時は俺が先に乗らないと、もしAikoがこけそうになった時助けてあげられないじゃん」
と、さらりと一言。
こっ・・・こんなこと言われたことないんですけど!こういうことを25歳でもサラッとできるのか英国人!!!!
と、興奮したのを今も覚えています。(笑)
彼とお付き合いした期間は短かったですが、別れた後も友達として交流は続けていました。
D君に新しい彼女ができたと聞き、連絡先はすべて消してしまいましたが、今でも彼にはとても感謝しています。
海外留学(ワーキングホリデー)は英語の為だけでなく人生の一部
上記の内容は、「Language Exchangeで恋人を作りましょう!」と推奨しているわけではありません。
日本で国家公務員をしていた私は、当たり前に日本人と結婚して、みんなと同じように子供を産み、家を建て、日本で生きていくものなのだと疑問もなく思っていました。
それが祖父母や両親にとっても喜ばしいことであるとわかっていましたし、そうなるべきなのだと私も思っていました。
しかし環境が変わり、行動が変われば、自分が今まで当たり前に思っていた価値観が変わることは往々にしてあります。
海外に行くことの醍醐味の一つではないでしょうか。
ある時、ロンドンの地下鉄を出た時、目の前から満面の笑みのイギリス人男性が手を振りながらこちらへ駆け寄ってきました。
スーツを着た高身長の好青年、全く知らない人ですが何故こちらにかけよってくるのかと一瞬身構えると、私の真後ろに居たイギリス人美男子と熱い抱擁を交わしました。
「あ、イケメン英国紳士のあの満面の笑みは私に対してじゃなかったか・・・」と、内心少し残念でした。(笑)
LGBTに対して寛容な海外では、このような同性カップルも多く見られます。
マイノリティな人たちがありのままの自分でいられる環境に身を置いて、自分の悩みやコンプレックスが少しづつ和らいでいくのを感じました。