今日の自分が一番好き!そんな旅の途中。

国家公務員退職後に海外留学&就労〈何はともあれ“今日の自分が一番好き”に至った過程〉

 

高校卒業後すぐに公務員という道を選んだ方は40年以上、大卒で公務員を希望する方も少なくとも30年以上は勤めることになるであろう公務員という組織。
入ってしまえば終身雇用で、新聞に載るような不祥事さえなければクビになることも無く、ボーナスも約束された安定した職種です。

しかしいつしか、

  • この仕事しか知らないまま自分の人生は終わってしまうのだろうか?
  • 他にも自分が自分らしく働ける場所があるのではないか?
  • 安定した収入の引き換えに得る自由な外の世界はどういった物なのか?

このように考え始めてしまったのです。

公務員を辞めて海外就労を目指した話はこちら

〈かなり人から嫌われる仕事だった〉語学力無しの元国家公務員が留学を成功させた方法

Contents :

公務員を辞めるのはもったないない?実際後悔してないか?

公務員を辞めたいと言い出した時から、公務員を辞めて5年経過(2021年時点)した今でも言われ続けるのが「もったいない」という言葉です。
「安定した職を手放すのはもったいなかったんじゃないですか?」
「なんで辞めたんですか?」
その言葉の中には純粋に心配してくれるお気持ちや、実際公務員って儲からないから?きついから?wといったような興味本位も含まれているかと思います。

確かに安定した給与や、間違いなくもらえるボーナスは本当に魅力的だと思います。
というか今になってそう感じます。高校卒業してすぐ公務員になった私は、他の仕事をしたことが無かったので、未経験で納得のいく給与をもらう事の大変さボーナスや退職金がもらえない世界を本当の意味で理解できていなかったのです。

なので日本でいざ転職活動を行おうとすると、求人情報はたくさんあるのに納得のいく条件の仕事が無いと感じたり、面接に行っても、「公務員として勤めていた人にうちの仕事(単純な事務作業)をしてもらうなんてもったいない」と言われることも。
これが退職前にみんなから言われていた「高卒公務員が民間に行こうとしても転職は難しい。」の真意なのだとわかりました。

退職を意識し始めた当時の私は、大きな不安を抱えながらも、
・公務員組織から転職した経験が無い人のアドバイスを鵜呑みにして退職を思いとどまるのはいかがなものか?
・職場の愚痴を言いながらも辞められない人たち多いのが実情じゃないか!
・やってみないとわからない。
・将来性が不透明だからって行動しないのは逃げてるみたいで嫌!
という想いを拭い去ることができず辞めることを決心したのでした。

後悔はあった?

感情的になったときに瞬間的に後悔の念を感じることは正直何度もありました。
海外で希望の仕事がすぐに見つからなかった時や、想像していたような生活が送れていないように感じてしまった時等、不安に駆られたり落ち込んでしまった時に「国家公務員を辞めたのがいけなかったんだろうか?もし辞めていなかったら・・・」と後悔したと思います。
しかしそれは短期的なもので、「後悔したって帰れるわけじゃないし、“後悔した”と感じるのは悔しいじゃないか。」と状況を改善していくうちにいつの間にか忘れていたりします。

今となっては、“もし続けていた自分”が想像できないくらいの月日が経ったように感じます。
辞めた後に後悔することが怖いと思っていても、後悔しないように行動する算段があれば、過度に不安に感じる必要は無いといえます。

元公務員という職歴は海外で通用するのか?

しない、と思っていたほうがいいです。

国家公務員という立場を保持したまま在外公館庁派遣や、正規留学に行く場合は別ですが、元公務員としての職歴とスキルだけを武器に海外に行っても、旅行の延長線のような滞在しかできません。
元公務員という肩書だけの場合、なんなら日本国内での転職でも苦労するのではないでしょうか?

公務員というしっかりとした経歴があれば、海外で日系企業等で有利になるのでは?とも考えたくなりますが、業界未経験+英語ができないとなると雇ってもらえることはほぼほぼありません。(ワーキングホリデー等の就労許可があれば、言語スキルのハードルが低い業種では働くことが可能。)

公務員組織は情報漏洩を防ぐために独自のシステムを採用していたり、特殊な規則に則って業務を遂行していることが多い為、一般の民間企業が求めている即戦力になりにくいものです。
短期的な留学や語学経験を積む目的であれば海外渡航を行うのはいいですが、無計画に「行けばなんとか働けるでしょ!永住希望!」というような方は、退職前に一度しっかりと考え直すことをお勧めします。

公務員組織、辞めて正解な人/続けたほうがいい人

「公務員を辞めてやりたいことがある!」という目標がある場合にしても、「生産性もないし自由度も低いしつまらないから辞めたいな~」というとにかく辞めたい場合でも、せっかく手に入れた公務員という立場を簡単に放り出せる人は中々いないと思います。(新人研修の初日に、教官から「やる気がない奴は今辞めろ!」と言われて部屋から出ていった人がいたりはしますが・・・)

どういう場合は辞めていいのか?辞めないほうがいいのか?という正解はないのですが、退職者からの視点で以下の通りまとめてみました。

辞めて正解な人(他でも上手くいく人)

  • 組織内でできないやりたいことがある人
  • 大きな組織で長いものに巻かれる(横並びの同調性を求められる)ことに息苦しさを感じる
  • 数年間、複数の業務を経験してみたがやりがいが感じられない
  • 自分なりに見出した職務に対する意義がしっくりこない
  • 斬新なアイディアや革新的な方法を迅速に試してみたいと感じる
  • 一つの職での安定よりどこでも働ける人材を目指したい

最善を尽くしたがダメだった、もっと自分らしく輝ける場所があるはずだ!と思い切って環境を変える辞め方もあれば、仕事は好きだけど、楽しいけれど、それ以上にやってみたいことがある!そのためには辞めるしかない・・・という苦渋の選択もあります。次のステップへのビジョンがぼんやりとでも見えていると辞めた後の後悔が少ないかと思います。

また、民間の経営のほうが公務員組織の運営よりも圧倒的に自由度が高いので、自分で考えてどんどん行動し利益を生み出すことに喜びを感じる方は、辞めた後のほうがエネルギッシュに行動できる傾向にあります。(自由になったことで多くの人と出逢い、新しいことを経験し、自分らしく楽しそうに働いている人達を実際に目にしてきました。)

続けたほうがいい人(もう少し検討した方がいい人)

  • 目先の利益よりコツコツと貯蓄したい
  • 指示やルールを守ることが苦でない
  • 先が見えないと激しく不安になってしまう
  • 人間関係に悩んで退職を検討している
  • 自分ブランディングができていない

焦って辞めるよりもう少し続けることをお勧めしたい人というのは、まず性格的に公務員が向いている人です。
コツコツ地道な作業ができて、上司の指示や規則を守ることが得意な人は当然ながら公務員に向いています。
得意なことを堅実に行っていくことで安定した収入を得られるわけですから、わざわざイバラの道を歩む必要はないでしょう。(辞めた今だからこそ、公務員時代は組織に身分を守ってもらっていたのだと感じます。)

コツコツ頑張ることや約束事を守るというスキルが重宝される公務員組織ですが、「いやいや、公務員組織にも機動力や柔軟性が求められるケースがあって、自分はどちらかというと型破りなほうだよ!」と思う現役公務員の人もいるかもしれません。
しかしながら公務員組織と民間では運営する上での自由度が全く異なってきますから、公務員に向いている(公務員が染みついている)性格の人が小さな民間企業に移った場合、会社によってはえ?こんなに適当でいいの??本当に大丈夫???と慣れるまでに戸惑ってしまうこともあるのかと思います。

他にも、人間関係や自分の業務への取り組み姿勢が低いことで「楽しくない」「つまらない」「辞めたい」と感じている場合は、辞めてしまうのはもったいないかもしれません。
異動や、新しい業務を経験することでやりがいが見いだせたり、いい仲間とのご縁があったりもします。
また、わからないことが多く業務が楽しめない場合でも、数年間頑張ってみることで自分なりのやり方や職場での存在価値を見出せるようになることもあります。

何はともあれ“今日の自分が一番好き”と思える自分になれたのは

高校卒業後に国家公務員となり、その世界しか知らなかった私は、良くも悪くも公務員組織に染まっていたと思います。
仕事に誇りや使命感を感じてはいましたが、この組織で上手くやれなくなってしまったらどこにも行くところが無い、という漠然とした不安自分自身に対する自信の無さから、周囲の目や自分のふるまいを気にしすぎていました。(周りの人からしたらそうは見えなかったかもしれませんが。笑)

そんな中少ない貯金を握りしめて、海外から新しいスタートを始めました。
言語も文化も違う中で、大なり小なり数多くの失敗をし、落ち込んだり泣きたくなるような日もたくさんありましたが、見た目も価値観も全く違う人たちと生活し働く中で、日本で働いていた自分は完璧主義を目指しすぎていたのだなぁと感じました。
自分に自信が無いからこそ完璧に立ち振る舞って周囲の人に嫌われないようにしたい
だけどそんなに優秀でもないから上手くできずに落ち込む
そんなことを繰り返してきた几帳面で生真面目すぎる性格であることを、日本を離れてから客観的に見つめなおすことができたように思います。
それに気づかせてくれたのは、外国の環境や文化であり、こんな物思いを酌んでくれる日本人の仲間たちの存在でした。

長年染みついた自分の特性を簡単に変えることはできませんが、日本とは違う環境に身を置くことで、
他人に迷惑を掛けずに生きていくなんて不可能だ
いろんな見た目や性格の人がいる世の中で自分だけが恥ずかしい存在だなんてありえない
自分を犠牲にすることが美徳とされるのはおかしい
というような意識を自然と持ち、主張できるようになったと思います。

公務員組織に身を置き、難しい仕事を任せてもらえる中でもどうしても自分に自信を持つことができなかった私にとっては、この変化は非常に大きなものでした。
あわせて現地で社交ダンスやポールダンスレッスンのレッスンにも通っていたこともあり、見た目も変わってくことで「私は私を好きになっていいんだ!」と前向きに感じられるようになったのだと思います。

悲しいことがあった日ですら今日が一番いい日

どんな人生を選んだとしてもいい日もあれば悲しい日もあります。
「もしあの時、あちらを選んでいたら・・・」
と思うことももちろんありますが、時間を戻すことはできないですし、簡単にリセットしてやり直しもできませんよね。

なので、落ち込んだ時こそ成長のチャンスだと思い「今日の自分が一番好き!最高!!」と思うようにしています。
毎日記録更新して最高の自分を超えていくと思えば、どんな選択も決断も最終的には後悔にはなりませんから。

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