今日の自分が一番好き!そんな旅の途中。

〈休職/退職〉公務員の留学とは?「辞めた」後に見える世界

 

公務員組織では、決められた時間・決められた場所で働くことで安定した給与をもらえることが一般的ですね。

  • 安定した給与がもらえる
  • 倒産することがない

と、周囲からは羨まれる職種の一つである公務員ですが、今回の新型コロナウイルス肺炎による世界的な経済の打撃を目の当たりにしたからこそ、今後の自分の人生を改めて見つめなおし、海外留学に興味を持ち始めた公務員の方もいらっしゃるかと思います。

私自身、もともと国家公務員として10年弱働いていましたが、いざ公務員を辞めたいと思った時、
・海外に興味があるなんて周囲に相談できない
・留学したいなんて言うと、仕事する気が無いと評価されてしまいそう
・そんな事例は過去にないと、応援してもらえない
等の理由から、中々積極的に行動することができませんでした。

公務員は、定年まで安定した給与をもらい続けることができる職種だからこそ、外に出ることや新しい物を導入することに消極的な組織ですね。
そんな公務員が、休職もしくは退職して海外留学を検討する場合どのような留学ができるか公務員退職後にはどのような世界が待ち受けているのかを実体験をもとに紹介していきたいと思います。

Contents :

公務員が留学するのは可能?方法は?

公務員を筆頭に、自由に休暇を申請しにくい風潮にある日本社会。
働き方改革により、生産性向上や就業意欲・能力を存分に発揮できる環境作りが謳われている昨今、昔に比べるとはるかに休暇は取得しやすくなったかと思います。

しかし昔ながらの上司の下で働いている場合、「海外に行くための休暇なんて気軽には申請できない。」という方もいらっしゃるかもしれません。だからといって、せっかく長い時間をかけて勉強し、厳しい倍率を潜り抜けて手に入れた「公務員」としての身分を簡単に捨てることができる人は中々いらっしゃらないかと思います。

公務員と一口に言っても、地方公務員、国家公務員、管轄する公官庁がどこなのかによって遵守する規則は異なってきます。
所属する機関によっては、休職制度を活用して海外留学することができる場合もあるので所属組織の上司に確認することをお勧めします。

人事院規則二五―〇(職員の自己啓発等休業)
*一部抜粋のうえ引用
第五条 自己啓発等休業法第三条第一項の人事院規則で定める場合は、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第九十七条に規定する大学院の課程(同法第百四条第七項第二号の規定によりこれに相当する教育を行うものとして認められたものを含む。)又はこれに相当する外国の大学(これに準ずる教育施設を含む。)の課程であって、その修業年限が二年を超え、三年を超えないものに在学してその課程を履修する場合とする。

週末+有給で行ける超短期留学

「休暇は取りづらいけれども、1週間なら行けそう!」という方には、週末や有給休暇を組み合わせた1~2週間の留学をお勧めします。
ビザ申請の必要が無いという点でも手配がしやすいため、比較的準備期間にも時間を要しないのが特徴的です。

職場の協力が必要!有給をまとめる1~2ヶ月留学

ある程度まとまった期間で留学する場合、企業体験(インターンシップ)等を検討することもできますし、キャリアアップに繋がる経験を積むことが可能です。
例えば、有給30日+土日祝+夏季特別休暇、等を組み合わせると2ヶ月くらいのまとまった休暇にすることができるかと思います。所属組織の方の協力も必要になるため、前事務年度のうちから上司に相談する等、事前によく検討されることをお勧めします。

規則によっては長期も可能?自己啓発の長期留学

「短期留学も楽しそうだが、もっと専門分野を学べる留学に行ってみたかった。」という方もいらっしゃるかと思います。
その場合、大学や大学院に進学する正規留学を検討する必要がありますが、正規留学の場合は上述の自己啓発等休業を利用できる可能性がある為、組織を退職せずとも留学できるかもしれません。

海外で働きたいなら退職して語学留学+海外就労

公務員組織(特に国家公務員)に属していると、他省庁への交換や配置転換を経て、海外勤務のポジションを目指すこともできます。在外公館長派遣で海外の大使館に勤務した職員も一定数います。
しかしそのようなポジションを志願するには、経験年数、語学力、指定された職務を一定期間以上経験すること等、様々な条件が求められ、また、その仕事が自分に回ってきたとしても自分で好きな国を選べるわけではないことがほとんどです。
若いうちに興味がある国で働く経験を行ってみたい、グローバル社会で世界の人と働くことができる人材になりたい、という希望を持っている人は、思い切って退職して海外に行くという方法も選択肢の一つにされるといいかと思います。

相談する時は誰にするのがお勧め?

休職並びに退職の相談については職場の人に相談したいですが、公務員組織に属していながら海外に興味があるという方はあまり多くない為相談しずらいですし、そういう相談に慣れていない上司・先輩がほとんどかと思います。
しかし、意外と上司に相談してみると、公務員機関に所属したまま海外大学に正規留学をされた先輩の存在等を教えてもらうことができたりするので、一度聞いてみる価値はあるかと思います。

また、相談する時は、家族、友人、職場の人等、近しい人に相談したくなると思いますが、海外経験を積んだことが無い人に「公務員職(安定したキャリア)を捨てて海外に行きたい」と相談しても、背中を押してくれるアドバイスは中々もらえません。
これは海外留学に限ったことではなく、例えば、起業したことが無い人に「公務員を辞めて起業したい」と相談しても、その方は起業したことが無いわけですから有益なアドバイスがもらえる可能性は限りなく低いでしょう。

もちろん、「自分の現状を知りながら自分のことを理解してくれている人」にアドバイスを求めることも大切ですが、今までの自分とは違うことに取り組みたい場合は、その道で成功している人や経験を積んでいる人にアドバイスをもらったほうが効率的で建設的ではないでしょうか?

自分のことを大切に思ってくれる人は、安定していて安全な方法を進めてくれます。
それはとてもありがたいですが、その先に自分の大きな成長は見込めますか?

辞める旨を公表した時によくある周囲の反応

検討に検討重ねたうえで、公務員を辞め新たな道を進むことに決める日が来ます。
私自身は退職の半年程前から上司に辞職の意思を伝えましたが、上司と人事部での情報共有に留めてもらい、部署内ではギリギリまで辞めることを公表していませんでした。
辞める直前になって、家族、親戚、友人、職場の仲間につたえるのですが、その中でも多かった反応をご紹介いたします。

  • 本当に辞めていいの?
  • もったいない。
  • 10年以上勤めて初めて仕事のやりがいを感じられるようになるのに。(まだ仕事の本質を理解してないのに辞めるの?)
  • 公務員を辞めても退職後(帰国後)の仕事なんかないぞ!
  • 海外経験はもっと早く(若いうちに)やっておけばよかったのに・・・。
  • うらやましい、自分も自由になりたい。
だいたい想定していた反応が多いのですが、どれも既に自分で何度も検討し、悩み、自分なりに答えを出していた内容なので、その反応を受けて自分の決断が鈍ることはありませんでした。(何度も同じ質問を受けるので後半は受け答えが機械的になってしまい申し訳なく思うことも・・・。)

否定的な意見が多いかと覚悟していましたが、なかには「自分には仕事を辞める勇気がない。仕事を辞めて自分が好きなことをしたいけどそんな決断ができない。うらやましい。」という意見をくださる方が一定数いたことに驚きました。
もちろん、どんな仕事においても、働くことは楽しいことばかりではなく、辞めたいと感じることはたくさんあると思います。
・自分は辞めたほうがいいのか
・乗り越えて続けたほうがいいのか
たくさん、たくさん悩むと思います。

人によって決め手はそれぞれだと思いますが、私個人の指標としては、『辞めたい、逃げたい』だけではなく『○○がしたい、ここでは得られないものを求めに行きたい』と強く感じるのであれば、思い切って環境を変えて挑戦してみてもいいのでは無いかと思います。
環境を変えたい動機が言葉で説明できなかったとしても、どしても忘れられない憧れや夢を胸に秘めている場合もあるからです。

辞めて海外に行ったからこそ感じたこと/見つかったもの

海外に行って、英語環境で働き、友人を作り、生活をしてみて、様々な発見がありました。
日本と比べてよい点、悪い点はそれぞれにありますが、今までの日本社会での生活だけでは学べなかったことが沢山あったことは間違いありません。

例えば、
言葉が通じない中で組織に属して物事を成し遂げる状況対応力が身に着く
日本の常識が通じないコミュニティの中で、多国籍の人たちと過ごすメンタルタフネルの向上
お膳立てされていない環境で自分の力で対処する責任感と工夫する力が身に着く
等々、必死に海外生活を行う中で、気づかないうちに様々なスキルを身に着けていくことができるのです。

その為、私は日本に帰国し転職活動を行った際、
「日本の会社にはコミュニケーション能力が低い人が多すぎる」「覇気が感じられる働き方をしている人が少ない」
という点がとても気になりました。
自分自身、高卒で国家公務員になったため、昭和気質のThe日本社会には慣れていたはずですが、海外経験を行った今、それらにとても違和感を感じてしまったのです。

もちろん海外の働き方が100%正しいという訳ではないですし、海外でも一生懸命残業する人や適当に仕事を終わらせて帰る人等様々です。
私の個人的な感想としては、海外は日本に比べ、周囲の目を気にしたサービス残業や、行きたくない接待飲み会等で、プライベートな時間と精神をすり減らしている人が本当に少ないと感じました。
雇用契約に定められた自分の仕事を成し遂げるのはもちろんですが、「(やる必要のない)やりたくないことはやらない。」と自分の意見を大切にし、まわりの目を気にしすぎない人が多いと思います。

海外経験を通して自分の価値観の変化は感じていましたが、具体的な変化を感じられたのはやはり帰国後の転職活動です。転職活動をを通じて渡航前と帰国後では自分の就労に対する考え方が大きく変わっていたことに気づき嬉しく思いました。
今までにはなかった価値観が身に着くことは海外留学の醍醐味で、その価値観が今後の自分の将来を変えていくのです

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