今日の自分が一番好き!そんな旅の途中。

〈かなり人から嫌われる仕事だった〉語学力無しの元国家公務員が留学を成功させた方法

2020/07/04
 

元国家公務員・留学&ワーホリカウンセラーのAikoです。

私は高校卒業後、国家公務員として国の業務に10年弱従事しましたが、どうしても海外で働くことができる人材になりたいという思いを諦めきれず、退職をしてワーキングホリデーに行くことを決意しました。

カナダ、イギリスでワーキングホリデーを行ったの後、欧州でインターンシップを経験し、日本に帰国しました。
ありがたいことにワーホリ中にお仕事を頂く事ができたので、日本帰国後すぐに留学会社で働き始めることができました。

公私共に大充実していた私の3年弱の海外生活。
しかし渡航に踏み切る前は応援してもらえないことも多く、ワーキングホリデーを馬鹿にされたことも・・・。
そんな私がどのようにしてワーキングホリデーを行ったのかをご紹介していきます。

めちゃめちゃ人から嫌われる仕事をしていた公務員時代

私の経歴は隠すほどの経歴では無いのですが、過去の職場の守秘義務や規律は今もなお遵守しているので、所属を公にはしていません。(カウンセリングのご予約を頂いた方と直接お話するときにはさらっとお伝えしております。)
少し特殊な部署にいたという事もあり人に好かれる仕事ではありませんでしたし、余計なトラブルを招いたり、公務員の信用失墜行為を避けるためにもあえて職種を公言しないことにしています。

当時高校生だった私は、国家公務員を目指そうとは思いましたが、人に嫌われる仕事をしたいと思っていたわけではありません。
同じく公務員だった父より仕事を提案されたわけですが、自他ともに認める生真面目な性格もあり、公務員という仕事は自分にはぴったりだと思いました。
併せてかなり心配性な性格が安定への道へと私を走らせました。

もちろん公務員試験は簡単なものではなく、かなり苦労しました。
そんな苦労を経てようやく手に入れた公務員と言う仕事。
採用されたときは本当に嬉しかったです。

こんなにも人から嫌われる仕事だと知っていたら選んでいなかったかもしれませんが。

公務員が嫌で仕事を辞めたわけでは無い

  • 公務員は飯食うな
  • 俺の血税から給料もらっているくせに
  • あなたが嫌いなわけではないけれどあなたの組織が大嫌いです
  • 二度と来るな!塩をまけ!

このようなことを対面でいわれるのは日常茶飯事でしたし、公務員はこのような理不尽な苦情を受けるのも仕事の一環らしいです。
「“血税”からお給料を頂いているのなら、苦情受け止め係よりももっと有意義な仕事をさせて頂いた方がよっぽど国民の為になるのに・・・理不尽な苦情を受ける時間がもったいない・・・。」と、20歳になるかならないかの私は不思議でなりませんでした。
(公務員の立場では絶対に公では口にできない疑問でした。)

しかし人間はよくできたもので少しづつ慣れてくるものです。20代半ばにもなれば苦情を受けながらも粛々と仕事をこなせるようになりました。

10年弱働き、やりがいも感じていましたし、出世の道を目指したいと思ったこともありました。
人に嫌われる仕事ではありましたが、たまにねぎらいの言葉をかけてもらえたり感謝されたときには、自分が働く意味はちゃんとあるんだと感じることができたのです。

仕事を辞めるのが逃げなのか、現状維持が逃げなのか

嫌な事や悲しいことがありながらも、同期や先輩他たちに励ましてもらいながら、10年弱頑張りました。
親も親族も、私が国家公務員であることをとても喜んでくれていました。

しかし、なんだか落ち着かないのです。
隣の芝が青く見えるだけかもしれませんが、自由に生き生き働いている人たちを見ていると、「自分は本当に自分がやりたいことをできていないな」と感じてしまうのです。

  • 立派は仕事じゃないか!
  • ボーナスそんなにもらえるの?うらやましい!
  • 定年まで安泰なんだから少し嫌なことがあっても我慢しなよ
  • 仕事辞めたら元のポジションには戻れないよ?

等の言葉をかけられるたびに、「あぁ、違うだよ・・・そうじゃないんだよ・・・私はそれが欲しいんじゃないんだよ。」と嘆いていました。

サービス残業でどんなに働いたって給与の上限は見えている。
年功序列の社会で、自分がたどる道は何となく見えていて、「私はここまでしか行けないんだ」というのが分かってしまう。
何度も何度もやりがいを見出そうとしましたが、自分を納得させるためのこじつけのようにしか思えなくなってしまったのです。

いつしか、

  • 人からうらやましがられるポジションを捨てて、憧れの自由な世界に逃げることが逃げなのか
  • 仕事を辞める不安に勝てず安定にしがみつき続けるのが逃げなのか

自分を責めるような考え方しかできなくなってしまっていました。

走馬灯を見る暇も無かった!人生観を変えた一瞬の体験

私が退職した日から、約2年遡ります。
当時地方で国家公務員として勤務をしていた私はある事故を起こしてしまいました。

幸いなことに自損事故でしたので、誰も巻き込んでおらずケガもありませんでした。(その後市役所からガードレールの修理は請求されましたが。)
怪我はありませんでしたがかなり派手な事故でして、詳細は割愛しますが、簡単に言うと山の中の農道で愛車をひっくり返してしまった、というものです。

大きな橋の上で時速70キロの車が前転。
ガードレールを削りながら回転する車内の中、ガードレールを超えてしまったら谷底に落ちて間違いなく死ぬという恐怖と、今何が起こっているのか判断できないパニックで、ものの数秒の出来事がとても長い時間に感じられたのを覚えています。

車はガードレールを傷だらけにしながら止まりましたが、車内は飛び散ったスターバックスラテとガソリンの臭いで大変なことになっていました。
なんとかシートベルトを外し、ひっくり返った車内から出ると、周囲の方々が駆け付けすぐに救急車と消防車を呼んでくれていました。
(救急車を呼んでくださった周りの方や、あとで事故現場に駆けつけてくれた当時の彼は、あの状況を見て「あいつ、死んだな・・・」と思ったようです。)

自分は落ち着いていたつもりですが、かなりパニックだったのだと思います。
事故が起こってから数時間たっても、血圧は今までに見たこともないような数値だったので、かなり興奮していたのだと思います。

死を感じた車内を振り返ったとき、やはり家族や大切な人達の顔が浮かびました。

  • もうみんなに会えない
  • 心配と迷惑をかけてしまう

こんな気持ちを本気で感じることは過去になかったため、とても怖かったです。

また、救急車の中で生きていることを改めて感じた時、たくさんのことを考えました。

  • 公務員辞めたら体裁悪いとか、そんなの死ぬことに比べたらどうでもいいことだ。
  • あの時死んでいたら、辞めようか迷っている今の仕事もできないし、海外に住みたかった夢も無くなっていた。
  • 人間は一瞬で死んでしまう。何の予兆もなく突然終わってしまうことが本当にあるんだ。

死は突然訪れるもので、若くして亡くなる人もいることを知っていたはずなのに、当たり前に未来は来ると信じ、だらだらと悩んでいた自分が浮き彫りになった気がしました。
この事故は、真剣に自分を見直すキッカケとなりました。

「いつかできたらいいな~」をいつまでも温めていてはいけないのです。
本当にやりたいことは今からでもやったほうがいいし、会いたい人にはすぐに会いに行ったほうがいいのです。

私はよく周囲から「生き急いでいる」なんて笑われることもありますが、人の命なんて本当に一瞬です。
生き急いでいても、やりたいこと全部できるかわからないじゃないですか。
明日やろうは馬鹿野郎ですし、いつかやろうは大馬鹿野郎だと私は思っています。

庁だか省だか知らないがお偉いさんからワーホリを馬鹿にされた話

事故を起こした翌事務年度、私は転勤にて部署が変わりました。
事故を機に、やりたいことは早いうちにやった方がいい!と学んだ私は、転勤先海外留学に行きたい旨を申し出ることにしました。

留学のために取得できる特別休暇は、正規留学に限られているとのことだったので、思い切ってまとめて有給休暇を取得したのです。(夏季休暇3日と土日祝日を含め合計8週間程)
毎年取得できずに消えていく有給休暇をやっと消化することができました。

約2ヶ月ではありましたが、今までにない解放感と充実感を経験し、もっと長く海外に行きたい、ワーキングホリデーで海外で働いてみたい!と思うようになりました。
それを上司に相談したところ、当時の部長が在外公官庁勤務経験者(外国の日本大使館での勤務)とのことで、相談の機会を設けてもらえることに。

しかしそこで部長に言われたのは、

  • 「ワーキングホリデーって、海外の日本食レストランとかでしか働けないやつでしょ?休暇がメインなやつだよね?」
  • 「僕は大学生のときに外国の〇〇大学に留学していて、そのあと公務員になって海外に派遣されたりしたけど、海外で働きたいなら学生の時に留学しておかないと遅いよね・・・正直。」

というような事でした。
(あまりにもひどい物言いに呆然としてしまい、途中からはうろ覚えです。)

その部長は、高学歴で留学経験がおありになり、庁だか省だかでの勤務経験を経て海外在外公官庁派遣の経験もされた方。
優しい言葉なんて求めていませんでしたが、高卒国家公務員の気持ちをまるで無視した辛辣なお言葉のシャワーにめまいがしました。

当時は傷つきましたが、むしろこの部長のおかげで辞める決心がつきましたし、仕事を辞めても絶対後悔しない!と腹をくくることができました。
何があっても絶対あきらめずに仕事を探してやるという強い気持ちを持つことができたと感謝しています。

正直語学力は微妙・・・根拠のない自信で渡航するも反省

公務員在職期間中に短期留学に行ったり、隙間時間でYouTubeを見るようにしたりと、少しづつではありましたが英語の勉強はしていたつもりでした。
(仕事帰りに観たイタリア映画に惹かれイタリア語にハマった時期もありました。)

しかし当時の公務員の仕事はとても忙しく、寝る為だけに家に帰るような日々が続いたり、休日返上で働いたくことも多かったので、集中して勉強ができていませんでした。
忙しいというのは言い訳だという意見もありますが、英会話教室に定期的に通う時間が作れない環境であったことは事実だったのです。

よって私の勉強法は、

  • 海外ドラマを見る
  • 単語を覚える
  • TOEICの問題を解いてみる
  • SNSを英語で見る

等の典型的なインプットオンリーの勉強法でした。

独学で行うインプットのみの勉強方だと、
・自分が正しく発音できているか分からないので、いざという時言葉が出ない
・学習項目が得意分野に偏り、自分が何が分かっていないのかに気づけない
・不得意分野を避け、学びの範囲が狭まってしまう
等の弊害も出てきます。

やはり実際に先生と一緒にレッスンを行い、自分の発音を聞いてもらう、短い文章でもいいので意思疎通を行う、自分が書いた文章を見てもらう、というアウトプットの要素を取り入れる必要があります。
独学で勉強した気、覚えた気になるだけでは不十分なのです。*独学で自分が求めるレベルの語学力を習得できている方は問題ありません。

いくらインプットができていてもアウトプットができなければ、学校では大人しいキャラクターと位置付けられてしまいますし、仕事に関しては面接で落とされてしまう可能性も・・・。

私の場合、職歴があったので海外でも働くことができるだろうと、根拠のない自信がありました。
しかし日本での国家公務員という職歴は、当然海外での評価には値しません。
日系企業の方には、「へーすごいねー。公務員辞めてまで海外に来たんだー。」とは言ってくださいますが、そのあと大切なのは、「で、君は何ができるの?」という部分です。

私は悪戦苦闘しながらも様々な仕事を経験することができましたが、少しでもキャリアに繋がる仕事を行いたい方は、やはり事前に勉強をしておくことをお勧めします。
その勉強というのも、インプットばかりではなくアウトプットも意識してください。

結局会話のキャッチボールができないと、生活も仕事もままならないという事を、私は身をもって体感しました。

ワーキングホリデー経験者の帰国後

ワーキングホリデー経験者は帰国後にどんな仕事しているか?
私も渡航前は気になりましたし、実際に多くの方から質問を頂きます。

どんな仕事ができるか?については「なんでもできます。」とお答えしているのですが、それだけだと皆さん困ってしまいますよね。

正直ワーキングホリデーに行っただけでは、資格が取れるわけでもないですし、英語関係の仕事のオファーが来るという訳でもありません。
大学に入学できた=就職先が約束されている、ではないように、ワーキングホリデーに行った=〇〇という仕事ができる、という理論は無いのです。

①日本に帰国し希望職種に就職
このパターンが一番多いのではないでしょうか。
ワーキングホリデーで培った英語力を活かして働きたいという方は、貿易関係の会社や翻訳に携わることができる企業を探す方もいらっしゃいますが、ワーキングホリデーで身に着くのは英語力だけではありません。

海外生活では、お膳立てされていない環境での状況突破力、メンタルタフネス、高度なコミュニケーション力を身に着けて帰ってくることができます。
これらのスキルは、日本の縦社会や事なかれ主義の風潮で自然と身に着くスキルとはいえません。

今は、日本社会を理解しつつ海外で揉まれて強くたくましくなって帰ってきた人材を、多くの企業が欲している時代です。

(ちなみに私は、イギリスワーキングホリデー中にお世話になった経営者の方から現在のお仕事を頂きました。ご縁に感謝しております。)

②海外で進学/就職
このパターンも一定数います。
現地で知り合った進学希望の留学生の影響から、自分にも進学という選択肢があることに気づき、諸外国の大学・大学院に進学する方は意外と多いです。

「日本だと、社会人にもなって今更大学なんて・・・」
「30歳前後にもなってもう一回勉強したいの?なんで?」
等という意見が多いかと思いますが、諸外国では年齢や性別に関わらず大学進学を目指す方はたくさんいます。

大人になって新たに学びたいことが見つかることもあります。
母国の大学を卒業していたとしても、海外大学で別のメジャーで学位を取ることは何らおかしい事ではないのです。

あとは、ワーキングホリデー中のインターンシップやアルバイト先で、働きぶりをかわれてジョブオファーがもらえることも!
これは国によって条件や可能性は大きく異なります。
オーナーとの相性やタイミングもあるので、必ずしも現地就職が叶うわけではありませんが、実際にワーキングホリデーから現地就職している人もいらっしゃいます。

③海外で知り合ったパートナーと結婚
これはワーキングホリデー総渡航者の分母からすれば割合は低いですが、相当数いらっしゃいます。

ワーキングホリデー中のLanguage Exchange*や、同じフラットの同居人、職場の同僚、友達の紹介等で、将来の伴侶となるパートナーと出逢う可能性がとても高いのです。

*Language Exchange・・・自分が学びたい言語のネイティブスピーカー(相手はこちらの母国語を学びたい)と言語習得を一緒に行う事。

また欧米諸国ではLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等セクシャルマイノリティの総称)に対しても寛容な国が多いです。
日本では疎外感を感じていた自分を、受け入れてくれる人に出逢うことができる確率がとても高いです。

恋愛目的で海外にいくなんて不純だと思われますか?
ですが、それが結果として自分のアイデンティティの確立に繋がったり、新たな可能性が生まれるのであれば、素晴らしい渡航動機と言えるのではないでしょうか?

留学(ワーキングホリデー)に関するカウンセリングを承っています。

私は、ニュージーランド、イギリス、カナダにて留学(ワーキングホリデー)経験をし、フランスとドイツでインターンシップ経験を積んでまいりました。

今は留学会社に属し、海外留学(ワーキングホリデー)のサポートをさせて頂いております。

カウンセリングをご希望の方は遠慮なくお問合せくださいませ。

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