今日の自分が一番好き!そんな旅の途中。

あいたび日誌|イギリスのレインボーから学んだ「あなたの幸せの定義」を押し付けないで

 

イギリスから帰ってきて2年が経過しました。
4年前に10年務めた国家公務員の職場を離れ、コネもツテも無いイギリスにワーキングホリデー(YMS)で2年間滞在していたわけですが、あの頃は帰国後の自分がどうなっているかまったく想像できていませんでした。
色々ありはしましたが、帰国してから2年が経ち、ちゃんと自分が納得のいく方向へ進めていることを嬉しく思います。

そして、海外に行ったからこそ顕著に見えてくる“日本社会の良い所良くない所”があるのですが、日本に帰国してしばらくたつと典型的な日本の良くない風潮にまた飲み込まれそうな自分に気づいたりします。

世代の問題?古い考えは未だに根強く残っている。

会社の研修を受けていた時のこと。
男性管理職が研修講師で、既婚・未婚含む30代以上の女性が研修生でした。
お子さんを抱えながら働いている人も多くいらっしゃる職場で、女性も働きやすい環境という点でとても良い職場でした。

あるトピックにさしかかった時、研修講師の男性が研修生達に質問を投げかけました。
『皆さんはお子さんはいらっしゃるんですかね?お子さんいらっしゃる方?』
と尋ねられました。

手を挙げた研修生の中には小さなお子さんから高校生になるお子さんがいらっしゃる方まで様々です。
私は独身なので手を挙げなかったのですが、その管理職の男性は次にこう尋ねました。
『では、旦那さんがいらっしゃる方は?』
この質問に対し先ほどお子さんがいらっしゃる方は?の問いに手を挙げた方が同様に手を挙げます。
私ともう一人の方は未婚なので手を挙げないのですが、そんな私たちを見て管理職は、
『え?なにどちらも(配偶者も子供も)いないの??w』
と失笑交じりに言いました。

30代以上の女性の研修ですし、大多数が既婚者なので家庭がある前提で話を進められていたのでしょうけど、配偶者がいない子供がいないという事実をみんなの前でナチュラルに失笑されたことに違和感を感じました。
配偶者も子供もいないという点については事実なので別にいいのですが、それが非常識なことかのようにみんなの前で笑う必要はないのではないかと思います。
そもそもその話の続きに配偶者や子供の話が関係あったようには思えず、モヤモヤは未だに胸に残ります。

聞かなかったことに。

セクハラ!!
とか
パワハラ!!
って冗談っぽく言ってもよかったのでしょうけども、「結婚していない行き遅れの30代女性は、何か難点がある、不幸せである。」という固定観念があるのは、一定以上の年代の男性に多い特徴だと思い聞かなかったことにしました。

30代以上で結婚していない人は男女ともに多くいますし、生涯独身を貫いている人だっているのに、いまだに結婚できない=かわいそうという目で見る人がいるのかと思うとうんざりします。
そういう中高年の男性にもお子さんやお孫さんもいらっしゃる訳ですが、そのお子さん方が20代で結婚しなければ同じように「お前は結婚できない哀れな奴だ」という目で見るのでしょうか?

人の目が気になるときに思い出すプライド・パレード

イギリスにいた時、30代で大学進学を目指す友人がいました。40代で初めてロンドンに移住してきて就職活動していた同僚もいました。初めてであった時は彼女がいた男性の友人に2回目に会った時は彼女がいました。
髪の毛を青く染め続ける助産婦の友人、19歳で結婚したハーフの友人、50代で離婚して彼氏と幸せそうな女性の同僚・・・みんな立場、年代、見た目、人種は様々でしたが、周囲の目よりも自分の幸せを大切にしているという点が共通していて本当に素敵だと感じたものです。

逆に日本は、常識で考え、空気を読み、他人に迷惑をかけないようにみんなで我慢大会をしているように感じる時があります。
公務員として働いているときはそれが当たり前でしたし、そこまで苦ではなかったのですが、私の価値観はロンドンに住んでから大きく変わりました。

それでも日本にいると、自分の価値感より社会の常識を優先して心を殺して愛想笑いしてしまうことが多々ありますが、そんな時に必ず思い出すのがロンドンでの“プライド・パレード”です。

プライド・パレード(プライド・マーチ、またはLGBTプライド・パーレード、プライド・イベント、プライド・フェスティバル)は、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)文化を讃えるイベントをさす言葉。各時代における法的権利(同性結婚や反差別など)を求めるLGBTの社会運動の場ともなってきた。イベントは世界中の様々な都市で、ストーンウォールの反乱を記念した毎年6月を中心に行われている。
-Wikipediaより引用-

ロンドンはただでさえ移民が多い都市ですが、その日は本当に様々な人種の方で溢れかえっていました。
肌の色も体形もみんな違うし、一緒にいる同姓の方が友人の人もいれば恋愛パートナーの人もいる。
踊る人もいれば飲む人も。
パレード出演者の男性にキスされて顔中キスマークまみれの男性もいました!(しまいには電話番号を腕に書かれていたw)

見た目だけでは何人なのかお互い解りませんが、みんな虹色(レインボーカラー)のグッツを身にまとい、大きな一体感や安心感につつまれたパレードでした。
私にとっては帰国前の最後のパレードという事もあり感慨深かったというのもあるのですが、本当に見れてよかったと今でも思っています。

イギリスに来て、泣きたくなるくらい嫌なことや大変なこともたくさんありました。
でもそれ以上に得られたものは大きかったです。
今後の人生で、差別的な目で見られる場面や、誰かの価値観によって傷つけられてしまうことは必ずあると思います。
しかしそれは誰かにとっての「幸せの定義」であり、私の幸せの価値観とは異なります。
このことを忘れず日本でも強く輝く自分で居続けられたなら、私のイギリスYMSは大成功ですね!

おまけ

私は普通の私服でパレードに行きましたが、帰りには見事にレインボーに染まりました♪

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